26 Jan 2017
しんです。
アフィリエイト副業の確定申告の相談にだいぶ早めに行ってきました。去年分は雑所得で申告する予定だったので、あらかじめ国税庁のホームページから必要書類をプリントアウトして地元の税務署に持っていったのですが、なんとそのまま確定申告が終わってしまいました(笑)。
今回はいまいち雑所得でネットビジネス副業分の確定申告する手順や用意する書類などが分からないという確定申告未経験者のためにログとしてまとめておきます。※時間がない人は下のまとめの項目をみて下さい。
目次
確定申告受付期間外でも申告は受け付けてもらえるという事実
通常、税務署の確定申告書作成相談は毎年2月の中旬から受け付けている(私の住む地域の税務署では2月の9日木曜日から)らしいのですが、今回それよりも全然早い1月下旬に予行演習として行ってみました。本番で書類が足りないなどの事が起こらないようにするためです。書類作成のガチ相談ではなくて確認と簡単な相談だけなら受け付けてもらえるだろうという考えでした。
税務署に着いたらすぐに行列を発見しましたが、あれは年末調整の関係だろうと気にせずに総合受付を目指します。
受付で「確定申告の書類の確認をしてほしい」と言うと、なんと先ほどの列に並べとのこと。ああ結局こうなるのね…と渋々列に並びます。さっきから全く進んでいないようなのでタイマーで計測開始!その間にこの記事をスマホである程度書きました。
平日ともあってお年を召した方が多く男女比率は3:1ぐらいで男性が多かったです。この方々はみんな自営なのかな?と思いましたがどうやらこの列は年末調整の各種控除相談も確定申告もごっちゃになっているようで、その上相談員がたったの1人なので時間が掛かっているようです。みなさん〇〇の交通費の経費がどうとか、それは控除対象になるならないなどを相談されているようでした。中には「私細かい計算分からないのよ~」と税務署職員に駄々こねる方などもいて、ああ早くして下さいよ~!と自分の狭い心にイライラもしました(笑)
確定申告の受付は本来2月16日~3月15日までのはずだが…
本来の確定申告の受付日程は2月16日~3月15日です。しかしそれだと短すぎるので毎年1週間ほど早く受け付けてもらえます。つまり2月9日~3月15日になるわけです。でも今日はまだ1月中です。2月9日から作成開始だというのにこんなにフライングしている人が多いのに驚きました。これは一定数の人たち(私を含め)が源泉徴収票を渡された直後に税務署に来るため、対応せざるを得ない特例措置なんだそうです。ということは実質、混雑する2月3月を避け毎年1月中から確定申告ができるということです。なんかすみません。
今日の目的は来月に行う予定の副業分の確定申告で必要となる書類の正否確認などです。昨日国税庁のホームページで確定申告書類を作成してプリントアウトしてきたので、それが間違っていないかの確認と、今年から適用されるマイナンバーの扱いについてを確認しに来ました。
壁には「マイナンバーが必要になりますよ」とか「申告書作成会場の開設期間について」などのポスターが貼ってありました。
私はマイナンバーの通知カード(2016年の10月頃に送られてきたペラペラの薄緑色の紙カード)しか持っていません。顔写真は用意してあるのでいつでも正規のマイナンバーカードを発行できるのですが、一方的な制度のためやりたくありません。通知カードだけでいけるのならギリギリまで粘ろうと思います(笑)。
あっという間に終わった雑所得の確定申告
さて待つこと40分、ようやく順番が回ってきました。国税庁のホームページからプリントアウトした平成28年分の確定申告書Bを税務署の職員さんに渡します。そこで2、3質問してみました。
Q 雑所得であれば収支の内訳は必要なく、副業収入の合計と経費の合計だけ書いてあれば大丈夫ですか?
A 大丈夫ですよ。
Q 雑所得の確定申告では、マイナンバーは必要ですか?
A 去年(平成28年)の分であれば必要ないですが、今年(平成29年)の分からは必要になります。
Q マイナンバーは通知カードだけでも確定申告できますか?
A 通知カードだけの場合、免許証など個人確認できるものが必要になります。
Q 納税は銀行振込できますか?
A 今回の確定申告は提出期限を過ぎているのでできません。29年分から必要書類を出すことで可能になります。
ありがとうございました。
マイナンバーは去年の確定申告(今回提出する28年度分の確定申告書)に関しては必要ないのですね。そして次の確定申告で必要になるマイナンバーも、正式なカードではない通知カードでも身元を確認できる他の書類があれば大丈夫とのことでした。確かにポスターにもそう書いてありました。
この後、勤務先から渡された源泉徴収票と確定申告書を見比べてもらい、間違いがないと確認してもらいました。その後は再び総合案内に行き、確定申告書を受け取って貰いました。
最後に納付書をもらい、全て終了です。
納付書には住所・氏名・電話番号・本税(収める税金)・合計額を記入します。
納税自体は「日本銀行歳入代理店」と看板に書かれた銀行や、郵便局であればどこでも大丈夫です。大手メガバンクや都市銀、信用金庫などであればほとんどが該当すると思います。ただネットバンクに関してはダメなところが多いそうです。下のリンクから日本銀行の歳入代理店を調べることができます。
なお、本来の確定申告期間は2月16日~のため、まだ納税はできません。16日以降に金融機関で税金を収めましょう。
私が持っていった書類と失敗したこと
税務署に持っていった物です。
- あらかじめ作成しておいた確定申告書Bの第一表・第二表
- 源泉徴収票の原本
- 認印
これだけです。
でも失敗したことがあります。それが確定申告書Bの第一表・第二表の控えを持って行かなかったことと、源泉徴収票のコピーを取っていなかったことです。
確定申告書を国税庁のホームページからプリントアウトすると、提出用と控用があることに気付きます。行政処理なので当然ですが、私は控用は要らないと思い自宅に置いていってしまいました。ところが確定申告が終わって税務署のハンコが確定申告書に押されるのですが、そのタイミングで控用にもハンコを押すことになっているそうな。
「控用があったと思いますが、持っていませんか?」と職員さんに言われ焦りました。すかさず「持ってきていません。控用にハンコが押されないことで起こる不具合はどのようなことが考えられますか?」と聞くと、「例えば銀行から融資を受けるときなどに控用を見せる場合があるかもしれません。でも割りと多くの人が控用を持ってきていませんね(笑)」と言われたので今回はとりあえず控用に税務署のハンコが押されなくてもいいやと思いました。それにいざとなったら有料ですが納税証明書を発行(※証明書には期限あり)することができますからね。でも通常は押してもらったほうが良いと思いますから控えも税務署に持っていきましょう。
また、源泉徴収票のコピーを取ってくるのを忘れました。最初の特設コーナーで確認作業を終えた後、総合案内に行く前に源泉徴収票の控えを取ろうとしたら、税務署内にはコピー機が無いらしいのです。税務署の近隣を探しましたが近くのコンビニも潰れてしまっていて、仕方ないのでスマホで写真を撮って帰宅後にプリントアウトしておきました。お陰で税務署に戻ったら総合案内の列がパワーアップしていて無駄な時間を過ごしました。最初からコピーを取っておけばよかったです。
副業雑所得確定申告の段取りと書類書き方のまとめ
サラリーマンの副業分の雑所得確定申告自体は本当に楽ちんでした。一番大変だったのは領収書をひたすら数える日々の作業でした。
雑所得の確定申告を速攻で仕上げたい時に、やること段取りをまとめると
- 全ての売上合計を集計
- 全ての経費合計を集計
- 国税庁のホームページで確定申告書を作成してプリントアウト
- 確定申告書、源泉徴収票、認印を持って税務署へ
- 納付書をもらい、日銀代理の金融機関で納税
※28年度分はマイナンバー不要。29年度分以降はマイナンバー必要。
こんな流れです。とてもシンプルです。これ、どこにも書いてなくて本当に困りました。サラリーマンで副業を雑所得申告する人って多いと思うのですが、なぜかネットの情報は違うことや余計な事が書かれていることが多かったです。今回自分でやってみて一番大きかったのは
「雑所得の場合、収入も経費も細かいことは気にせず「合計額」だけを確定申告書に書けば良い」ということでした。
国税庁の確定申告書作成コーナーでは、雑所得確定申告の書き方なんて知らなくてもページの案内通りに入力していけば、確定申告初めての人でも簡単に申告書類を作ることができます。
本業の源泉徴収票を用意し、副業分の売上合計の数字、経費合計の数字さえ出していれば、あとは画面内の空欄に数字をどんどん入力することで、ぱぱっと納税額が自動計算されます。あとは申告書類をプリントアウトして終わりです。
雑所得の種目の書き方について
確定申告書作成においての注意点として、雑所得の種目や支払者の名称、所得の生ずる場所などを記入する欄(Google株式会社とか書くとこ)があります。でもここはまったく書かなくてもOKです。税務署の人も国税庁の人もそう言ってました。
いちおう私は「所得の種類」欄に「雑」、「種目・所得の生ずる場所」欄に「グーグル株式会社」と、Googleアドセンスを雑所得代表として書いておきました。このように代表の1社だけで大丈夫です。とっても簡単です。
※自分のパソコンで管理しているExcelシートにはASP別できちんとまとめています。
必要経費の丁度よい額ってあるの?
あまり大きな声では言えませんが、どうやら雑所得にも税務署に目をつけられない「程よい経費の額」というものがあるようです。これは個人事業主としてリアルで独立している知り合いの白色雑所得申告フリーランサーに聞いた話ですが、彼女は毎年の必要経費の額を「収入金額のおよそ4割」ほどに調整しているそうです。
つまり、仮に収入金額が400万円だったら必要経費は40%の160万円ほどが丁度よいということになりますね。私の場合はネット副業分の必要経費ですが、どちらも事業所得ではなく雑所得なので、まぁ似たようなニュアンスで行くのが無難でしょう。
今回の確定申告は私にとって初めてのできごとだったため、彼女のアドバイス通り4割ほどの必要経費額にしておきました。もちろんデタラメに算出したわけではありませんよ、一応ちゃんと自分なりに必要経費を全額出してみて、それが4割をちょびっと超える程度だったので、少し額を削って調整しただけです。
この必要経費の割合は法律で決まっているわけでもないし、ネットにも明確な答えが載っているわけではないので、まったく目安がないと我々確定申告ビギナーはワカランチンでお手上げですよね(笑)。
最後に
今回は全てが初の体験だったので大変だったけどなぜかワクワクしてました。会社員なのに確定申告するために税務署に来るって非日常の体験ですからね。まぁとにかく平成28年分の確定申告が終わったので気が楽になりました。
さぁ、今年は青色申告に挑戦です。いよいよオフサラが稼働します。やれるのか?俺。いや、やれないのならまた同じ状況に戻ってしまうだけだ。いやだ。やる。
過去は変えられないけど、未来は変えられる。未来を変える力は今を生き抜く行動力から生まれる。会社の自分と個人事業の自分。どっちも自分。隠密活動。まるで忍者。でも空はこんなに青く晴れ渡っている。
税務署を出た後、肌を刺す1月の冷たい風とは対象的な、眩しくて温かい日差しを全身に浴びて、新しいステージへ一歩、歩き出しました。小さな決意を胸に秘めて。