25 Jan 2017
しんです。
副業アフィリエイトの確定申告・税金対策としてクラウド型の有料会計ソフト(サービス)に登録しました。うほーというレベルで便利な上にハイテクです。これで面倒な帳簿付けなどの財務タスクから少し開放されます。
確定申告ソフトは沢山あるのですが、とにかく手間の掛からない、ストレスの溜まらないソフトを求めて今回私が選んだのがMFクラウド確定申告です。登録して僅か1日しか経っていませんが、おおよその設定が終わり経理初心者の私でも問題なく稼働することができています。
この記事ではまだ青色確定申告をしたこと無いけど今年か来年はもしかしたら…という方向けに分かりやすくまとめてみました。
目次
副業収入が増えたら誰でも税と戦う必要がある
まず、年間副業所得が20万を越えたら誰でも確定申告をする必要があります。大抵の人は稼げるかも分からない初年度の副業に対してあらかじめ税務署に開業届なんて提出してませんから、ほぼ自動的に雑所得確定申告することになると思います。
アフィリエイト副業の確定申告は雑所得申請がおすすめな理由をクエスト方式で解説
そしていよいよ収入が増えて年間副業所得が数百万クラスになってきたら今度は税金対策として本格的な経理を行っていく必要が出てきます。その1つが青色申告です。白色雑所得申告ではなく青色申告に切り替えると様々な節税テクニックを合法的に使うことができるので、年間数十万円もの節税が可能になります。
副業といえど自分のビジネスです。そしてビジネスには税金が付き物です。いつの時代も自分自身のお金の流れの総まとめ(確定申告)を考えることは、理想の人生を送る上でとても大事なことです。税金に対するセンスは、事業に対するセンスと同じようなものといえるでしょう。
サラリーマンの最も弱い部分がここですから、今の状況を打破したいのなら誰でも避けては通れない道です。実際にビジネスで成果を上げ続けている人はほぼほぼ会計や法律にも強い(必然的にそうなったことが多い)ので、私は税金や会計に強いか弱いかで相手のビジネス力を測ったりもします。※もちろん税理士や会計士並の知識量ではなく事業運営者としての一般教養レベルでの話です。
節税には青色確定申告!でも面倒じゃないの?
とても楽ちんだった雑所得申告に比べ、青色申告、特に青色65(65万円控除)は帳簿付けや複式簿記などを行う必要があります。この複式簿記は一般に簿記3級に相当する知識量がないと扱うことができません。
私は当然簿記3級なんて持っていませんから、例えばExcelなどで複式簿記やって確定申告に必要な書類を全て作ろうとしても歯が立ちません。一応複式簿記の真似事のようなことをiPhoneアプリ(バランスシートちゃんというアプリ)でずっとやってきましたが、本格記帳など無理です。でも青色申告にチャレンジしないとガッツリ税金を持っていかれることになります。そこで問題を解決してくれる存在がクラウド型会計サービスです。クラウド型はパソコンインストール型と比べて、毎年変わる税制に自動対応し、スマホとの連携も完璧で使い勝手が非常に良いことが特徴です。
今は主に3つのクラウド型サービスが有名です。
ですね。結局私は消去法でMFクラウドを選びました。その時の模様を少しご説明します。
やよいの青色申告オンラインは重かった
まずやよいの青色申告オンラインです。業界の老舗で、税理士さんに財務処理をお願いするとやよいの使用を指定されることも多い、そんなメジャーどころのやよいシリーズ。白色申告に適した無料版は、本業副業オンオフ問わず多くの人が使っています。これなら間違いないだろうと無料体験プランに申し込んで少し使ってみました。
うーん、なんだか動きがもっさり…。これは自分のパソコンのレスポンスに問題があるのか?うーん。。。間違いではないのでしょうけど、私にはなぜか使いづらいという印象が残りました。
会計ソフトfreeeはカスタマイズされすぎていて避けた
次は会計ソフトfreeeです。このサービスは複式簿記の経験なくてもとても分かりやすい構成でした。つまり複式簿記の小難しい右側とか左側とかを意識しなくても仕訳が行えるよう独自のアレンジを加えられていました。
でも私の目的は「会計に強くなること」です。そのために青色にするわけですから。しかしこのfreeeのアレンジでは複式簿記を肌感覚で身につけることができないと思いやめました。
MFクラウド確定申告が一番しっくりきた
最後はMFクラウド確定申告です。こちらは家計簿で有名なマネーフォワードが運営するクラウドサービスです。私も以前は使ってましたマネーフォワードの家計簿。でもあまりにも視覚アート化された画面のお陰で使いにくかった印象があります。だから確定申告用のクラウドサービスも最初は期待していませんでした。
ところが実際に使ってみるとどんどん進めます。なぜでしょう。なぜだかしっくり来るのです。今まで複式簿記をスマホアプリや自作エクセルシートなどで触りだけでも体験してきたからでしょうか。マネーフォワード家計簿版とは大違いです(笑)。MFクラウド専用のスマホアプリと連携もできるそうなので楽しみ。MFクラウド確定申告は無料プランと有料プランがあるのですが、どうせ登録するだろうと思いいきなり有料プランに申し込みました。
無料と有料の大きな違いは月の仕訳数です。無料プランでは月に15件しか登録できません。私は去年iPhoneアプリのTaxnoteという仕訳アプリを使い日々の現金払いしたレシートなどを記帳していましたが、このアプリも無料では月に15件までしか仕訳できませんでした。仕訳の多い月は15件などあっという間です。オーバーした月はExcelに直接入力するなどしてしのぎましたが、もうやりたくありません。
有料といっても年間で8,800円ですから税理士に頼むよりもよっぽどお得ですし、大変な領収書管理や書類作成が少しでも楽になり時間が浮くのなら安いものです。ここは即決です。
MFクラウド確定申告へ登録
私は有料のベーシックプランに登録しました。有料に切り替えたいと思ったタイミングでいつでも切り替えることができますので、まずは無料プランで試してみるのも良いでしょう。こちらからMFクラウドのホームへ飛べます。
「無料で試してみる」から入ってメールアドレスなどを入力すれば、すぐに登録完了です。直後に送られてくるメール内容の通りに進めば問題は無いでしょう。
なお、通常銀行口座のネット接続は一度に1つだけなので、自分が銀行のWEBページにログインしている場合はMFクラウド側でログインできないのでデータが取り込まれず一時停止中となりますのでご注意。
初期設定が終わったら、今度は勘定科目と補助科目を一気に設定します。私はMFクラウドに登録する前に自分でExcelに勘定科目別に数字を月別にまとめていたので、その項目をコピーしました。
副業、特にアフィリエイトなどは仕訳といってもある程度パターン化されているので勘定科目も単純でそんなにややこしくないです。それに勘定科目はあまり拘る必要もなく、1つの科目の数字が大きくならないように万遍なく散らします。そうすると税務署に目を付けられなくて済むようです。
MFクラウド経費が凄く便利!
クレジットカード払いなどは履歴が残ってMFクラウド確定申告に自動的に取り込まれるのですが、問題はスマホで手打ちしていた現金払い処理です。例えばビジネスの打ち合わせでカフェを利用した時のレシート等ですね。今までは上でご紹介したアプリのTaxnoteを使っていたのですが、いちいち手打ちしMFクラウド側にインポートするのが面倒でした。
でもMFクラウドには確定申告の他にMFクラウド経費というものがあります。そしてこれが超便利。なぜなら現金払いした仕訳に対応したスマホアプリ版があり、レシートを撮影するだけで支払先・日付・金額などを読み取ってくれるからです。これはスマホのOCR機能という文字認識システムを使っているらしいのですが、ほんと良くできています。今のところ8割ぐらい認識してくれます。お店の複雑なフォント(鳥貴族とか)や英字なども見事に読み込むので、どうなっているのか興味津々です。
後は適切な経費科目を選ぶだけでパソコン版のMFクラウド経費と同期され、さらにMFクラウド確定申告とも同期されるので、勝手にどんどん仕訳帳が仕上がっていきます。どうしてもレシートを読み込めない時は手入力もできます。なお、MFクラウド確定申告で作ったアカウントでMFクラウド経費にもログインできます。
MFクラウド経費のアプリ側の勘定科目設定は確定申告版と連動していて、アプリの経費の項目はPC版MFクラウド経費の「事業所設定」→「経費科目設定」で設定できます。初期設定さえ終えてしまえばどんどん仕訳スピードが上がるのでもう手放せません。これで現金払いの仕訳も問題ないですね。
ただし、スマホアプリ版の退会方法が分からないです。iPhoneのAppleIDの項目から退会できるようですが、その項目の場所がいまいちよく分かりません…なぜこんな分かり難い設定にしているのか…いちおう30日間は無料期間なのですが、その後に月額300円掛かるようです。なんだかむりやりなマネーフォワード側のやり方に不信感。でもアプリは超便利そうなので使ってみます。
まぁMFクラウド確定申告使うのならMFクラウド経費もセットで使うことを前提にした方がいいでしょうね。どちらも無料でトライできるし、仕訳が少ないのならずっと無料で使うことも可能です(笑)。確定申告版も経費版も同じページから登録できます。※スマホアプリはスマホでダウンロードして下さい。
まとめ
いつかはやることになる青色65ですが、まだ副業収入が小さいうちでもできることはあります。それは家計簿です。家計簿で扱う生活の営みもサラリーマンの事業の1つですから確定申告への良いトレーニングになりますよ。男性でもできることなら家計簿を付けてみましょう。
我が家では最初奥さんに家計簿を任せていましたが、一昨年から全て私の管理にしてもらいました。なぜなら会計知識やセンスが後々ビジネスで必要になると思ったからです。そして家計簿はなるべく複式簿記形式でやると良いと思います。上でも述べましたが、iPhoneであれば「バランスシートちゃん」というアプリがとても良くできていて、複式簿記を比較的簡単に理解することができます。※アンドロイドではより高機能なものがありますが、バランスシートちゃんのシンプルさには劣ります。
日常で何かモノを買ったら、借方・消耗品費、貸方・現金 とか仕訳をしていきます。そしてExcelで自作の貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)を作って、毎月バランスシートちゃんの数字を入力していきます。家計簿では細かい数字など合わなくてもいいです。でもこうした家計簿の作業が本格的な事業を行う時に凄く役に立つのです。なぜなら家計簿を付けていると、ある程度仕訳の知識が自動的に身に付くからです。
俗に言われる「お金の知性」ですが、お金の知性を上げることができればあなたは豊かな人生を送ることができます。それには次の能力を高める必要があります。
- 会計力
- 投資力
- 市場の理解力
- 法律力
これらの能力があれば、どんな種類のビジネスにおいても強みを発揮することができます。逆に言えばこれらの能力が低いと人に使われたままの不自由な人生を送ることになります。自分のビジネスを持って上手く回し、お金の計算をして確定申告をするという行為は、上の4つの能力を同時に高めることに繋がりますから、サイドビジネスってゲームみたいで楽しいしやっぱり最高だなと思います。
毎日学びが多くて時間が足りないです。一日30時間あればいいのに…。
追記 MFクラウド確定申告の公式ガイド本をGETしました
MFクラウド確定申告の有料プランに申し込むことで、確定申告のことが見やすくまとめられていてとても分かりやすい公式ガイド本を頂くことができました。
この本には確定申告の基礎知識やMFクラウドの設定方法、仕訳方法などが全て載っているので重宝しそうです。ちなみにこの本はAmazonなどで1,000円ほどで購入することもできます。つまり有料の本を登録特典として頂けたわけです。マネーフォワードさんありがとう!
この本を見ながらMFクラウド確定申告をもっともっと使いこなせるようになりたいですね。