20 Feb 2016
しんです。
先日区役所に行ってきました。何故かと言うと会社に副業がばれるのを防ぐためです。いくら稼いだか?がポイントになるため私の場合は結果的に税制上の手続きの必要は無かったのですが、来年は確実に必要になってくるため備忘録がてら記録しておきます。
目次
会社にばれない方法、いきなり結論!
自分で調べてもアフィリエイト副業に対してスッキリ書いてくれているサイトが無かったため書きます。あなたが会社員で副業としてブログ書いている場合の会社にばれないための税制上の手続き表です。
あなたの所得 | 赤字(マイナス) | 20万円以下 | 20万越え |
あなたの作業 | 何もしなくてよし! | 地方自治体に行って 住民税を普通徴収に切り替え |
税務署で 確定申告 |
さて、どうしてこうなるのかを以下に書きました。因みに私の2015年の収支は自己投資に沢山お金使ってマイナスだったため区役所に行く必要は無かったのですが、お役人から色々聞けて来年の備えになったので良かったです。
サラリーマンのアフィリエイト副業の税金対策はややこしい
サラリーマンは基本的に副業禁止が多いです。
日本の法律でリーマンの副業を取り締まるものは無いのですが、大抵就業規則に副業禁止的なことを書かれています。つまり家でブログ書いてても就業規則違反になることがあります。
当然私の会社も副業は禁止です。なぜなら会社としては社員を目一杯残業させてこき使いたいので「副業にかけるエネルギーがあるんやったら本業にまわせやワレ!」ということですね。ふざけんな。
えーと、失礼。このサイトでも繰り返しお伝えしているように会社員が力強く生きるためには自分のビジネスを育てることが大切です。そのためのブログでありアフィリエイトでありコンテンツマーケティングなのです。就業規則違反がばれると最悪クビ、良くても副業を止めさせられます。私は自宅で何しようと勝手じゃねーかというスタイルなので(笑)せこせこ副業やってます。
ではなぜ副業が会社にばれるのでしょうか?それはあなたの副業がアルバイトだったりアフィリエイトだったり株や不動産だったりで変わってきますが、基本的には住民税の増額分が市役所(区役所)から会社に通達されることによってばれるようです。
副業が住民税によってばれるのをふせぐには?
まず最初に、あなたのブログ収入に対しての住民税増額分を会社にチクられたくなかったら住民税増額通知を勤め先の会社ではなくあなたに直接通達が行くように「特別徴収」から「普通徴収」に切り替える手続きをするということを頭に入れて下さい。
あ、そうそう。あなたが稼いだ副業所得はどんな小さな金額であれ基本的には国への申告が必要になります。「ちゃんと稼いで潤ったら税金払えよ?」ということですね。おっかないので従いましょう。※下で解説します。
通常サラリーマンは稼いだ分の住民税や所得税その他諸々全て会社がやってくれますが、自分のビジネスは自分で税金を支払う必要があります。ただし稼いだ金額によって手続きが変わります。まずは一年間のお金の流れをエクセルなどに全てまとめ、収支を計算しましょう。
所得が20万を超える場合は所得税を払う必要がある
所得が年間で20万を超えるようなら所得税が掛かってくるため確定申告の必要が出てきます。きちんと確定申告して税務署に所得税を収めましょうね。その際、確定申告書の第2表に「住民税に関する事項」という欄があります。そこの「所得に係る住民税の徴収方法の選択」の「自分で納付」にチェックを入れましょう。
確定申告書A
確定申告書A-拡大
こうすると確定申告後に税務署から役所に税額の通達が届けられ、5月頃に役所から住民税の特別徴収として増税分の請求が会社に送られる代わりにあなたに普通徴収通達として送られてきます。つまり確定申告の場合はあなたが直接役所に行く必要はないということですね。
大体毎年税務署は2月の中旬から3月15日まで受け付けてくれるようです。これは曜日によって左右されます。税務署は毎年大混雑、大混乱でヘトヘトになるらしいので、できることなら早めに終わらせたいところです。
ただし、稀に市役所・区役所のお役人が手続き間違えて会社に住民税の特別徴収通達が届いてしまったということがあるようです。完全に人為的ミスですが、副業サラリーマンとしてはなんとしても避けたい事態です。心配なら確定申告した後役所に電話を入れ再確認しておくと良いでしょう。「必ず普通徴収にするように」と。役人さんもそうすると良いと言ってました。ということは過去に事故が起きているということを間接的に認めたということですね。おー危ない危ない。
所得が20万超えなくても住民税対策を取る必要がある
所得が年間で20万円超えないといっても住民税だけは支払う必要があります。確定申告する必要はありませんが、副業で増えた分の所得に対してしっかり住民税が掛かります。そしてその増額分が会社に知らされてしまうのです。それを阻止するために区役所に行き「特別徴収」から「普通徴収」に切り替えて住民税を自分で納付する手続きを取りましょう。
「市民税・県民税申告書」の「市民税・県民税の納税方法について」という欄があるので、「1 普通徴収」にチェックを入れましょう。
市民税・県民税申告書
市民税・県民税申告書-拡大
住民税の納税方法の変更手続きは市役所・区役所にもよりますが、年明けから受け付けてくれるようです。これも確定申告シーズンになると役所は大混雑するため早めに終わらせましょう。
役所には印鑑と主たる所得が分かる会社から渡される源泉徴収票、それにマイナンバーカード、もしくは通知カードと免許書などの身分証明書を持って行きましょう。
自分の所得を知るには経費を含めた申告所得の計算が必要
まずは所得税対策を行いましょう。これは副業がどうとかいう以前に国民としての義務です。一般的に前年度の1月1日~12月31日までの総所得を計算します。所得と収入の違いですが、入ってきた副業のお金そのままを収入と呼び、その収入から必要経費を引いた額が所得となります。経費とは副業でお金を生み出すために使ったあらゆるお金を指します。
例えば副業収入が全部で50万あったとしても、パソコン購入やセミナー参加、書籍購入、各種ツール代などを合算して支出(経費)が55万円であれば赤字であり所得は0(マイナス5万円)です。もし支出が40万円で済んだのであれば、所得は10万円です。この所得が20万を超えるなら所得税が発生するので確定申告の必要性が出てきます。
どこまでが経費なのかは受け取り手の解釈によって変わります。あなたが「このお金は副業として〇〇を生み出すために使った」とちゃんと相手に言葉で説明できるのなら全て経費です。最終的には税務署の職員次第という側面もあるようです。昔、なにわの商人が言ってました。「どう国に認めさすかが勝負やな」と。およそぬくぬく育ちのサラリーマンには考えもつかない野生の嗅覚、思考回路ですね(笑)。
アフィリエイト副業の雑所得確定申告は直接的な経費しか認められないのか国税局に聞いてみた
あなたの副業が会社にばれないために日々やることとは?
上でご説明した通り確定申告などの税制上の手続きは領収書やレシートの他に収支をまとめたなんらかの資料が必要になります。一般的に帳簿と呼ばれるものですね。
副業で何かを購入したらその都度領収書を帳簿代わりの専用のノートにどんどん貼り付け、さらにエクセルなどにまとめながらこまめに管理しましょう。後で一気にやると泣きを見ます。
領収書ですが、レシートがあればOK。無ければメールのやり取りをプリントアウトしたりネット決済画面をプリントアウトするなど何かしらの証拠を残しましょう。セミナーに参加するのに使った交通費なども経費です。乗り降り区間などをメモして取っておきましょう。
エクセルのまとめ方に特に決まりは無いようです。副業サラリーマンが最初に行うことが多い白色雑所得といわれる確定申告では、一覧で見やすい形であれば大丈夫です。
アフィリエイト副業の確定申告は雑所得申請がおすすめな理由をクエスト方式で解説
私はインターネットビジネス専用でジャパンネットバンクを使っているので、口座をCSVエクスポートしてそれをエクセルに貼り付け、後は各クレジットカードの詳細を入力、そこに口座以外でやり取りした項目を追加して作りました。記入したのは年月日と概要、支払い、預かり、残高、備考欄ぐらいです。
まぁ副業所得が20万を超えてきても、先程も申し上げたとおり白色雑所得ではそこまで厳格に領収書などを管理する必要はないです。雑所得であれば1年間の総所得と経費の合計額が分かっていればなんとかなります。原則、「収支の内訳書」が必要になることはありませんし、エクセルまとめ表も領収書も提出義務はありません。税制調査が入った時に必要になるという書類達です(可能性は極僅かです)。
アフィリエイト雑所得確定申告書作成は超簡単。正しい書き方と混雑避ける裏技を税務署で聞いてきた
ただ、日頃から領収書を管理する癖を付けておくことは、後々チャレンジすることになる青色申告への準備になります。普段から家計簿すら付けてない人はなおさらです。失敗前提でも結構ですから、雑所得申告のうちからお金の管理能力を上げておきましょう。
サラリーマンのインターネットビジネス副業に関して最後に・・・
アフィリエイト収入は「雑所得」に分類されます。それに対し副業アルバイトなどは「給与所得」です。つまりアルバイトなどはネットビジネスなどと比べて会社バレに対して慎重にならないといけないということになります。場合によってはバレることを防げないかもしれません。
でもアフィリエイトは役所の扱いが未だにグレーなようです。よく税務署は個人の銀行通帳の中身を把握していると言いますよね。銀行にちょいちょい税務署の職員が来て個人の財産をチェックしているという噂もありますし、たとえ20万以下の少額貯蓄でも国は完璧に把握しているとどのサイトにも書いてあります。特に検索上位に来るサイトには・・・。(・・・本当でしょうか?天邪鬼な私は国のステマなんじゃないかとも思ってますが・・・)
実際区役所でも「住民税の切り替え!?そーいうのうちじゃ難しいんですよ。あーパソコンの副業ね。はいはいそういう時代なんだよね今は。レシートもないし仕方ないよね」というすごく適当な対応でした。(笑)まだまだインターネットビジネスというものはお役人にとって異質で面倒なものでしか無いようです。アフィリエイトだって社会的認知度はまだまだ低いですよね。
もうマイナンバーも始まりました。今回はマイナンバー無しで大丈夫でしたが、将来的には役所の手続きには全てマイナンバーが必要になります。その時には世の中がもっとネットと融合してオンライン化し、税務署の大混雑を避け便利に税制上の手続きを行えるかもしれませんね。
まぁ区役所も税務署も中々書類手続きが面倒くさいというイメージがありますが、サラリーマンとして確定申告などの税金計算を通し、自分のお金を管理するスキルは一生モノです。それに世の中にはアフィリエイト以外にも様々なサイドビジネスがあり、投資という意味では株や不動産もあります。そしてそれら全てにおいて税金対策スキルが必要になってきます。
今のうちからお金と上手に付き合えるように勉強しておくことは、資本主義社会を生き抜く上で有利です。ちょっと前までは会計も大変だったのですが、今は無料で使える便利なクラウド会計サービスなどもありますから、本業の傍ら地道に会計スキルを伸ばしていくのはとても大切なことだと思います。焦らず行きましょう。