2 Oct 2016
しんです。
ネットビジネスとは全く関係ない話ですが、先日うちの奥さんがベランダで育てている「しそ」が花を咲かせました。
そんな日常のなかコピーライティングの真髄としてネットビジネスに生きてくる「気づき」があったので備忘録としてまとめておきます。
目次
困難に耐え抜いたシソの植木が見せてくれた小さな感動
しそが花を咲かせた…。
ここでもしブログ記事を書くならブログ記事タイトルに
「うちの可愛いしそちゃんが白くて綺麗な花を咲かせました!」
なんてタイトルを付けたらダメですよ。
「しその花の食べ方は?自宅で作るおすすめ天ぷらレシピを紹介」
こんな感じの読み手がベネフィットを感じる記事タイトルにして下さいね。前にも話したなこの話。
ネットビジネス趣味ブログ副業で月1万円も稼げない人の3つの誤り
えーと、今回は記事タイトルの組み方のお話ではないので本題に入りましょう。
うちにしそがやってきたのは今年の5月です。近所の園芸店で奥さんが買い、それから順調に育っていた小さなしそですが、ある時期悪天候が続き枯れかけました。葉っぱは茶色く変色し、新芽も出ずに枝も細くなっていきました。
「ああこりゃ完全に枯れたなぁ…」そんなことを私がつぶやくと奥さんはとても悲しそうな顔をしていました。となりのローズマリーはピンピン元気なのに、しそは意外とデリケートで弱かったようです。買ったときの半分くらいの背丈になってしまいました。
瀕死のしそを介抱する奥さん。枯れた葉を切り取り、天候によって外と家の中の間に移し替えられる小さなしそ。私は正直ベランダにあるべき土の入ったプランターがパソコンデスクの後ろに置かれていることが気になってました。「邪魔だなぁ…」と。男は勝手ですね。
その後しそはなんとか一命を取り留め、再び葉っぱを増やしていきました。時々食卓にしそが上がるようにもなり、「あのしそなかなかやるじゃん」と私もなんだか嬉しくなりました。
しかし再び天候が悪化。しそも調子を崩します。あれだけもっさりしていた葉も全て枯れ落ち、なんの植物なのか分からないぐらいまで貧相な姿に成り果てました。
私の住んでいるところでは時々どこかの馬鹿者が県の条例違反である野焼きをして空気が臭いことがあります。そんな悪い空気だからしそは調子を崩すのかな…とも思いました。
今度は体の右半分を切り取られ左右アンバランスな形になった我が家のしそ。「なんて不格好なしそだ」とも思った私でしたが、その後しそのことなど忘れていました。ところが先日奇跡が起きたのです。
「見てみて!」と騒ぐ奥さん。何事かと思ったら、あのしそが小さく綺麗な白い花を沢山咲かせていたのでした。「うわぉ…」じーっとしそを見る私。片側に大きく傾き残りの半分のからだで必死に生きて花咲かせるしその姿に正直胸打たれました。
ここで私が無意識に「やっぱり成長を見るのは感動するなぁ」とつぶやいたのです。ほんとに無意識です。そしてハッとしました。ここで考えるべきは「なぜ私はしそに感動したのか?」です。そう、この出来事が私の脳内で何に結びついたのかというと「コピーライティング」です。
ノンセールスのアドセンスブログでもストーリーを!
多くの情報商材ではセールスレターにQUESTフォーミュラというコピーライティングを入れ込みます。詳しく知りたい人はネットビジネス大百科でも買って自分で学んでみて下さい。簡単に言うとそれぞれのお客さんの信用度の段階に合わせた効果的なレターによりお客さんとの距離を詰め購買に繋げる販売手法です。
今回の一連のしそに関する出来事はこのQUESTフォーミュラの中に出てくるストーリーテリングと呼ばれる手法のようなものです。これは物事をストーリー仕立てにしてコンテンツへの読み手の印象を深めるというものです。
もし私が一連のしそのことを知らずに花を咲かせたしそを見せられても全く感動することはなかったでしょう。でも花を咲かすまでの苦労や困難を乗り越えた過程を知っていたからこそ胸打たれたわけです。このように人はストーリーに感動します。
そしてこのストーリーの持つ人を引き付ける力を使った販売手法がストーリーテリングです。世の中の超人気大作ゲームや映画、ドラマ、本などみんなストーリーがあるからこそあれだけのセールスを記録していますし、今の人気テレビCMなどもみんなストーリー仕立てです。
だからこそネットビジネスでコンテンツ販売するときなども有効なのですが、ストーリーテリングはなにもセールスだけに限った手法ではありません。アドセンスブログでも大いに活用すべきメソッドです。
例えばあなたがカメラをテーマにした趣味ブログを運営しているとして、ブログ記事内で書かれている文章が2つあったとしたら読み手はどちらに惹きつけられるでしょうか?
「私は一眼レフカメラを使って世界中の綺麗な風景写真を撮って毎日をエンジョイしています」
「私は学生時代、祖父からもらったボロボロの使い古された1台のカメラからこの世界に入り一眼の魅力を知りました。何も知らない素人でしたが試行錯誤を繰り返し今ではようやくセミプロ並の写真を撮れるようになり世の中の美しいものに出会う機会が増えました」
前者は淡々と現在の出来事を語っているだけの文章ですが、後者は過去から現在までの流れに感情の抑揚を加えられ語られている文章です。つまりストーリー仕立ての文章というわけですね。
多くの場合後者の文章の方が信頼を集めやすく、よく読まれる文章といえるでしょう。この文章であれば読み手側として「最初は祖父が使っていたボロボロのカメラを混乱し苦労しながら使っていくうちにカメラの世界にどっぷり浸かり、夢中になってカメラのファインダー越しに世の中を見ているうちに自分の美の感性が磨かれていった」という深いストーリーを無意識で感じ取ることができるでしょう。
楽しく読んでもらうための文章書きを意識する
人々が感動するストーリーはある程度決まった型があるのですが、一言で言えば「成長」です。多くの人が最初ダメダメなのび太くんが困難を乗り越えていくシーンに感動するのも、ダメダメなのび太くんに自分を重ね、その成長の過程に共感してしまうからです。
だからこそストーリーの持つ力をセールスレターだけに用いるのはもったいないです。ぜひアドセンスブログでも活用してみて下さい。趣味ブログだっていくらでもストーリーを組み込むことが可能です。
- 自分は最初はこんなことに悩んでいた
- そこであれこれ解決策を探してみた
- どうやらこの方法であれば問題を解決できそうだった
- 途中まで上手くいっていたのに思わぬ落とし穴が
- めげそうになるも必死にもがいて見事解決
- 喜んでいるのもつかの間、新たなる問題発生
- 仲間の助けもあり困難を乗り越えていく
- 今立っている場所は以前は想像もしていなかった新しい世界
こんな記事であれば読み手は感動し価値を感じるばかりではなくあなたという人間に興味を持ちファンになってくれるでしょう。実際私の運営する趣味ブログでも滞在時間が長くキーワード順位も高い記事はストーリー仕立てであることが多いです。上の型に「ダイエット」「料理」「節約」「子育て」「旅」「恋愛」「営業」「スポーツ」「ビジネス」などなんでも当てはめてみて下さい。どれも読み応えある厚い文章になる気がしますよね。
個人運営ブログが生き残る道
最近はNAVERまとめや2ちゃんまとめサイトなどのいわゆるキュレーションサイトが大人気です。キュレーションサイトは他人が生み出したコンテンツをまとめ巨大サイトを作り大量に集客し莫大な広告収益を得るビジネスモデルです。
当然個人ブログではコンテンツの量ではとても太刀打ちできない相手ですし、キュレーションサイト同士でも骨肉の争いと化していることが多いです。
ただし今乗りに乗っているキュレーションサイトですが、恐らく近いうちにGoogleやユーザーから見放される可能性が高いと私は見ています。なぜなら多くのキュレーションサイトが無味乾燥な全く印象に残らない「ただの巨大なコンテンツサイト」だからです。
NHKのようなお硬いサイトはウィキペディアだけがあれば他は必要ありません。実際検索していると上位ヒットする率が高いNAVERまとめサイトなどもコンテンツが乱雑に陳列されているだけなので非常に見辛く私は邪魔に感じることが多いです。だから本質的にはユーザーに価値を与えていないサイトということができます。
私達個人趣味ブログ運営者は決してそのようなブログ作りを行ってはならないと思います。以前の記事でもお伝えしましたが、今後長く収益を生み出し続けネット上で生き残る確率の高いブログは独自の世界観を提供できるブログのみであり、そんなときこそ発揮すべきなのがストーリーテリングの力といえるでしょう。
副業趣味ブログのアドセンス収入累計が100万円を超えたので収益化ポイントを振り返ってみる
まとめ
人は温度のあるものを求めます。あったかいのが好きなのです。
もちろん例外もありますが、いくら世の中が便利になって人と人との関係がどんどん希薄になっていったとしても、人間は本能的に人間を求めます。一人では寂しくて生きていけない動物です。だからこそ血の通った人の感情や温もりを感じる文章が大好きなのでしょう。
私も感動のストーリーは好きです。こればかりは人工知能には生み出せないのではないかと思います。なぜならコンピューターには人間のようなイレギュラーが無いからです。
この先も廃れずに長く生き残る趣味ブログ運営を目指す時大切なことは、人間として感性の部分をフルに使い文章を磨きながら絶妙な人肌の温もりを感じる要素をブログ全体に落とし込んでいくことでしょう。
だからもしあなたが今不安でも苦しくても悲しくても大丈夫です。それらのマイナスのエネルギーがあるからこそブログは光り始めます。その困難の一つ一つがしっかりした根っことなり、やがて大きな大木を作っていくことになるのです。
これらの感情の星くずは情報発信ブログなどで最大真価を発揮しますが、雑多趣味ブログだって使わない手はありません。確かに人を感動させる型というものは存在します。でもあなたがこれから生み出していく独自の味には型なんて存在しませんから自由にペンを踊らせていくべきです。
そうすれば1年後、私のようにブログが大きな幸せをあなたのもとに運んできてくれるようになりますよ。