5 Sep 2015
しんです。
私たち日本人のサラリーマン、OL、パート主婦など、勤めびとの多くが抱えるある精神の病気があります。
それは「失敗は怖い病」です。
もしあなたがこの病気にかかってしまうと、新しいことや好きな事に何もチャレンジできなくなってしまい、夢から遠ざかってしまうばかりでなく、社会からいいように使われ、モルモットのようなただ働かされるだけの人生に向かっていきます。
今回はあなたが新しく自分のビジネスを持って、知らず知らずのうちに刷り込まれたこれら嘘と虚像を壊していくための策をお話していきます。
目次
失敗は怖い病とは何か?
最初にお断りしておきますが、これは私が勝手に作った病名です。
私たちは小さい頃から言われたことを上手にできるよう教育されてきました。学校教育はテストの成績と授業態度、部活動などの総合成績で決まります。ここで重要なのは、言われた範囲のなかでなにか自発的にすることは評価されますが、みんなでやっていることを大きく逸脱するようなことや、テストの点で判断できないような独創的なことは避けられる風習があります。
これは、社会にでてサラリーマンやOLになったとき、企業の言うことをちゃんと聞いて働いてくれないと困るために、こうしたシステムになったのです。つまり今の日本の教育は、一言で言うと「サラリーマン製造工場」です。いやな言葉ですねぇ。。でも事実ですよ。
さらにサラリーマンとしての生涯年収は、だいたい務め上げる就職先のランクによって大きく左右されます。一般的に生涯年収が高いと言われている公務員や大手企業のサラリーマンになるには、学生のうちに数々の難関試験というふるいを突破しないといけません。そして日本では世界的に見ても現役生のみが評価される傾向があります。
これは、日本は欧米のように自らアイデアを生み出し、起業するための社会的インフラが皆無であり、日本企業は社員に対して自発的独創的に動かれるより、真っ白で教育しやすく、支払う給料も安くて済む上、長く使える現役就活生を好む背景があるからです。
だから学生たちは受験浪人や就職浪人になることを極端に恐れます。チャンスがたった一度キリだからです。それに落ちると人生の敗北者扱いです。。。
こうした教育により、私たちは極度に失敗を恐れるスタイルが当たり前のものとなりました。就職氷河期と呼ばれる時代を生きた人たちなんかはよりこの傾向であることが多いです。これでは安全、安定が1番と叫んでしまうのもムリはありませんよね・・・。でもだからといって、あなたのやりたかった事を諦める必要はありませんよ。
いつまで他人に自分の人生の舵取りを任せっぱなしなのか?
私たちは、こうした日本の勝ち組像という虚像から目を覚まし、覚醒しないといけません。いつまでも他人に自分の人生の舵取りを委ねていては、夢を叶えて幸せを掴むことは不可能です。
お金と時間を自分のコントロール下に置けたら、どれだけ救われることでしょう。今現在も、そんな夢の様な人生を自分の手で掴み取った人たちがいっぱいいます。
そんな人たちに共通するのが「失敗を恐れない」という心構えです。
NHK朝の連ドラ「まれ」で共感したシーン
先日、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」で面白いシーンがありました。
「まれ」では、主人公であるまれ自身、かつて自分の小さいころに夢ばかり見る親を嫌い、夢嫌いの現実主義者でした。
しかし自分の人生経験から夢を諦めない情熱の心を学び、失敗を極度に恐れる自分の子供に対して失敗は怖くない、悪くない、それどころか、新しいものを生み出す可能性を持っている、だから少しだけ勇気を出して失敗を恐れずに自分が好きだと思う色々なことにチャレンジするように優しく伝えていました。
ケーキ作りをわざとお父さんに失敗してもらい、そのリカバリーから偶然美味しいケーキが誕生するストーリーを子供に体験させ、「失敗は悪くないんだ」という経験を積ませました。このとき登場したケーキがタルト・タタンというケーキです。
このケーキ自体も、昔、タタンさんというコックの失敗により、間違えてリンゴだけ先に焼いてしまった段取りミスで、その後あわててタルト生地を上からかぶせて再びオーブンで焼いた結果、いつもと比べて直火で焼かれたリンゴは甘さを増し、香ばしく焼けとても美味しいお菓子の誕生となった物語があります。
このように、失敗から新しい価値が生まれることを、実は私たちは潜在的に知っています。でも社会、特に義務教育による刷り込みで、失敗はいけないこと、周りに遅れをとってしまうこと、受験戦争に負けてしまうこと、そしてなにより「チャンスは一度きり」として教えられて来ました。
わかり易い例が、「俺、ミュージシャンになる!」なんて言い出した子供に、必死になって普通の高校大学を目指すように説得する親たちです。これこそ失敗を恐れる典型例ですよね。稼げなかったらどうするの?プロのミュージシャンなんて狭き門なんだから、夢ばかり見てないで現実を見なさい!〇〇の家の子は公務員を目指しているのよ!等々。
確かに、自分の子供に辛い思いはさせたくないという親心は分かります。でも親の薦める道が結果的に子供たちを苦しめることにもなるのです。それが社会の奴隷として生きる道だからです。確かにプロのミュージシャンとして食っていける人たちは一握りです。でも自分の夢に向かって努力した経験が今後の激動の時代を生きる上での強力な武器に変化するのです。
現代人の、特に日本人は総じて「夢嫌い」です。
夢を語る人を妬み、あざ笑い、小馬鹿にします。そんなこと見なかったこと、聞かなかったことにするのです。日本は、先進国中でもダントツでぶっちぎりに夢に対して冷めています。そうした思考の持ち主が目指す先は、公務員や大企業の正社員という一生のみです。
でもそこに理想の暮らしなどないということがそろそろ分かって来ましたよね。なぜそれらに就職した人たちがうつ病になったり自殺してしまったりという悲しい出来事が起きてしまうのでしょうか。
それでなくともいつリストラされるとも限りませんし、親方日の丸が傾けば公務員だって安泰ではありません。思考停止などしている場合ではありません。もう目を覚ましても良い頃です。
自分の人生は自分の手で切り開いていきましょう。自分のビジネスを持ちましょう。
答えはあなたの心の中にあります。
そう、涙が溢れるようなことの中に。