30 Aug 2017
しんです。
いきなりですが、いつでも会社を辞められるという状態が手に入ったらどうしますか?つまり会社に頼らなくても生きていけるだけのお金が振り込まれる「仕組み」を作り出したら?という意味です。そんな仕組みは誰だって欲しいですよね。
サラリーマンが働かなくても十分に暮らしていける仕組みを持つには「資産を自分の力で生み出すという意識」が大切で、そのために「お金と時間をコントロールする能力」が必要となります。
- なぜお金と時間をコントロールする必要があるのか?
- 資産は「生み出す」ではなく「買う」ではダメなのか?
- 普通に働くだけではダメなのか?
今回はそんなことを考えていきます。
目次
普通の人だからこそ、お金と時間をコントロールしよう
私はまだ会社を安心して辞められるほどの力を得てはいませんが、ネット上に自分のビジネスを持ったことによって、まずは「会社勤めが楽になった」ことが大きいと感じています。
上司のいうことにいちいちヘコヘコしなくて済みますし、昇給賞与に腹をたてることもありません。「やらされる労働」が「能動的な仕事」になりますから、さっさと仕事を切り上げ、周囲の同調圧力を無視して堂々と早く帰れます。それなのに毎月決まったお金を必ず頂けます。
こんな恵まれた環境に身を置くことができるようになった(意識が変わった)のも、生み出した仕組みのおかげです。仕組みが大きくなれば、文字通り労働から開放されるでしょう。それは命の雫である時間を勝ち取ったことに他ならないのです。
改めて、人間にとってもっとも価値あるものは時間だと思います。まぁ、人の心や感情、美しい思い出などに時間の概念など入り込む余地もありませんが、やっぱり時間の使い方は大切です。
また、資本主義社会を消耗しながら生きるただのサラリーマンにとって、今不満を抱えている多くのことの根本は「お金」に因るところが多いです。
お金と時間はイコールですから、つまりは時間に因ると言い換えることもできるわけです。サラリーマンはこれら時間とお金を自分でコントロールできないから、日々の不満が生まれているといえます。
ではどうしたらお金と時間をコントロールできるのでしょうか。
お金と時間をコントロールするために自分のリソースの投資先を決める
リソースという言葉はコンピュータ用語ですが、ここでは何かの目標を達成するための材料という意味で使っています。企業であれば、ヒト・モノ・カネ・時間・設備などがリソースに当たります。
サラリーマンのリソースは何でしょうか。それは多くの場合「時間」になります。日中の大部分は本業がありますから、その他の時間ということになります。企業のように利益を目的とするならば、投資家のように有り余るお金を持っていない分、時間というリソースを使って勝負です。
時間の投資先
仕組みを生み出すために時間を何に投資するかですが、
- ビジネスの勉強をする
- ビジネスを生み出す
- 投資の勉強をする
- 投資をする
- 自分の財務状況を把握する
これらが大事です。あとは「運動する」なんかも立派な投資ですね。
会社を作れるほどの知識経験ガッツがある人はそのまま会社設立へ向かうと思いますが、私達普通の人は、今はネットという優秀なインフラがありますから、ネットを使ったビジネス、つまりはブログ作りなどのために時間を投資すると良いと思います。
では世の中の8割のサラリーマンは時間を何に使っているのでしょうか。
- テレビを見る
- ゲームをする
- スマホをいじる
- 買い物に出かける
- ダラダラする
- 祈る
こんなとこでしょうか。因みにこれは以前の私です。さらに細かくいえば男性であればタダで見れる動画を貪ったり(笑)、女性であれば延々におしゃべりを続けるといったことがありますね。
上の「祈る」ですが、これは宗教的な意味ではなく、例えば昇給賞与に過度の期待をしたり、資産を買おうとしてカンで買った株の株価を見守ったり、購入した家の価値を気にしたりといったことになります。
賢いサラリーマンは祈ったりしませんから、一つの会社に全力でリソースを投入したりしません。それは倒産の危険があるからです。また、賢い投資家達は祈ったりしません。買う前から出口を見て、勝てる勝負しかしないからです。それでも思惑を外れることはありますが、一般人のように一気に破産することはありません。なぜなら投資についてよく学んでいるからです。
私達普通の人がよく学ばずに、百戦錬磨の猛者たちが蠢く投資の世界へ首を突っ込んだら、良くて鼻の骨をへし折られる、最悪身ぐるみ全部剥がされ借金まで背負わされて退場です。
やるんなら数年間は全力リソース投入体制で挑まないと結果を出せません。普通の人は自分の力を過信せず、せいぜい米国株ぐらいに留めておくほうが懸命かと思います。本業の労働収入で得たお金はいざという時のために生活費1年分以上は取っておくべきだと思います。
その点、自分のビジネス、つまり副業を始めると、自分で資産を作ることができますし、投資への種銭を作ることができます。だから最初はビジネスを生み出すことに専念したほうが良いでしょう。それが仕組み作りへの第一歩です。
「買う資産」よりも「作り出した資産」がもたらす恩恵
自分のビジネスを持つと、自分の家計全体の財務状況をシビアに意識するようになります。主に資金繰りや税金面、法律面で知識が増えていきます。そうすると「自分の財務状況の問題点」が浮き彫りになっていきます。「あれ?ここおかしいな」と気付くわけです。普通のか弱い雇われサラリーマンが、家計の出血を止めるために必死で学び、あれこれ策を練り出します。
それらファイナンスの総合力が、後々挑戦するであろう投資のステージで大いに役立つのです。つまりは収益を生み出す不動産や株式の裏側を見る力が手に入ります。
自らお金を生み出すことのできないサラリーマン、つまり自分でビジネスを持ち、本業副業含め財務状況を把握して上手にコントロールすることができない人が、お金を生み出す資産を見極めることなど到底できないと思います。なぜならお金の流れを理解していないからです。
だから手っ取り早く仕組みを手に入れようとして資産を買うよりも、資産を生み出す活動に性を出して経験を得るほうが後々の宝になるのです。近道はありません。まずは目の前の時間とお金の問題点をあぶり出し、確実に潰していきましょう。
普通のサラリーマンは支出すらコントロールできない
これは上で挙げた「自分の財務状況の問題点」を探る途中で気付くことです。多くのサラリーマンは無駄遣いや固定費、そして税金といった支出を全くコントロールすることができません。
無駄遣いを止めようとしてもストレス発散ができなくなるという理由で諦めていまいますし、「これは何のための投資か?」といったことを考えずにクレジットカードでどんどん買い物をします。加えてスマホや車、家、保険、教育費といった高い固定費が家計を削っていくの特になんとも思いません。みんなやっているから気にしません。そして月末に首を傾げることになります。
このように多くのサラリーマンは自分の収入ばかりでなく、支出すらも全く制御することができません。何年経っても給料日が待ち遠しいそわそわした状態が続きます。
お金の読み書き能力の高いサラリーマンは支出ならコントロールできる
少し意識の高いサラリーマンは支出ならコントロールすることができます。無駄遣いを減らし、お金や時間を生み出すものにどんどん投資する気構えがあればまずは大丈夫です。
私が会社員になってからお金を奪っていく負債に対してドカンと大きく投資したものとして、車やバイクの購入などがあります。どれも数十万から数百万円クラスの出費です。これが営業車であれば資産なんですがね。
負債ではないものの大きな消費イベントとして代表的なものは、結婚式や新婚旅行ですね。これらは普通のイベントと比較すると桁が違います。まだ家は買ってないのでセーフといえます(賃貸だからOKという意味ではありません)が、日々せっせと節約しても、これらに何も考えずにお金を使うと、家計は火の車です。
普通のサラリーマンであれば出世のために日夜努力しているのですが、家、車、保険、個人年金、結婚資金、子供の養育費、老後のための蓄えのためといった具合にガンガン支出が固定されています。
もちろん私も車やバイクを買って楽しい思い出ができましたし、結婚式を上げたことを後悔しているわけではありません(私も奥さんも幸せでしたから)。でも、一生に一回のイベントだからといって、普段の金銭感覚からかけ離れた値段の商品を沢山買ったところは反省すべき点だといえます。
新郎が履く真っ白な革のブーツも、もう一生履くことはないのにレンタルではなく購入を選んだりしていました。買ってくれば格安で済む花も結婚式価格で買いました。損失の額ではなく、それら心構えが問題です。このお金はなんのため?という視点を常に持っていないと、投資の世界でいつか大きな火傷をするからです。
後々学ぶことは多かったです。今はめったなことでは勢いで消費しなくなりました。
個人事業主であれば自分に掛かる税金をある程度までコントロールできる
今度は税金です。
会社員は所得税や住民税などの源泉徴収でいきなりお金を持っていかれます。そのお金を運用すれば、もっと多くの税金を収めることができますよと国や地方自治体に訴えかけても無駄です。あなたにお金が振り込まれる前に、容赦なく政府に取られてしまいます。
このようにサラリーマンは自分に掛かる税金を全くコントロールすることはできません。頑張って昇給しても、累進課税によって高い税率が課せられます。それに一般的なサラリーマンは家計や税金のことなんて深くは考えませんし、年収1000万クラスのサラリーマンでも貯蓄0家庭が一割いるというのは、意識させないよう作り込まれた税金の構造が原因の一つと言うこともできます。
しかし個人事業主であれば、各種の税制優遇策を使うことができます。青色申告がその代表格ですね。これによって所得を合法的に圧縮して課税額を減らすことが可能です。つまりは政府にお金を取られる前に、自分でお金の流れをコントロールすることができるのです。
政府にとってサラリーマンは最もお金を取りやすいクラスタです。自分のお金を自分で操作できない状態というのは、自分の腕に見えないチューブが刺さっていて、常に少しずつ血を抜かれているようなものです。動けば動くほど出血は勢いを増します。そうして大量の血を抜かれてフラフラになる前に、自分で申告して献血に行ったほうが出血は少なくて済みます。
法人化すると完全に税金をコントロールできる
法人格はそもそも掛かる税金の率が違います。あなたが沢山お金を稼げるビジネスを持っているのであれば、個人事業主でやるよりも税率でだんぜん有利です。
法人は法律上の別人格です。法人の力によって物を無税で買わせることもできますし、課税額のコントロールも幅広くできるようになります。
さらに大規模になれば自分で株を生み出すこともできますし、上場化によって一気に億万長者になることもできます。まぁ言うは易しですが。
個人レベルでお金の流れを見た時、法人化はともかくとして、サラリーマンにも今すぐできることは沢山あります。自分の行動でお金の裁量の余地を大きくすることは誰にだってできるのです。そのための資産作りです。
資本主義社会を生きるためのコツ
私達が住むこの世界は全て投資で成り立っています。企業が生み出す価値によって収益が発生し、その企業にリスクを負って資本を投資した人たちが富を得る世の中です。
決して私達サラリーマンの労働によって世の中が回っているわけではありませんし、そもそも労働自体に特別な価値があるわけではありません。と言うのは、サラリーマンの単純な労働は機械の仕事と同価値といえるからです。
あなたの労働が300万円の機械で賄えるのなら、経営者は間違いなく文句を言わない低コストの機械にリターンを期待してお金を投入するでしょう。それと同時にあなたは必要でなくなります。今も昔も使われる側は圧倒的に不利です。厳しいようですが、労働よりも資本がものを言う世界です。だから「資本主義」と言います。
身の回りの、例えば今記事を書いているパソコンだって、誰かが企業に投資をして商品を生み出したからこそ、ここにあります。洗剤だって、スリッパだって、多くの便利なものは、みんな誰かの投資活動によって作られたものです。価値を生み出す創造的な事業に期待が集まりお金が投入され、またお金が生み出されてきたのです。
ブログ作りも同じです。創造的な記事が価値を生み出し、お金を生み出します。ありがとうへの対価です。ブログで稼げる人は創造的になれた人なんだと思います。「困っている人のためにまだ世に無いものをできる範囲で生み出す」それが個人でできる最小の経済活動だと思います。
先程、労働には価値がない。そう言いました。これは正確には、労働というやらされる意識で働いている時間に価値はないという意味です。あなたが今やっているその仕事は労働ですか、それとも、何かの目標を達成するための学びですか?例え機械に置き換えることのできない専門職でも、本業でも、副業でも、基本的には同じことです。
ここに3人のブロガーがいたとします。1人目は書けと言われたからイヤイヤ記事を書いている人。2人目は稼げると聞いて必死に記事を書いている人。3人目は何か使命を感じながら心からの気持ちで記事を書いている人。さて1年後、彼らはどうなっているでしょうか。
1人目は相変わらずブツブツ文句を言いながら記事を書いているでしょう。2人目は他にもっと稼げる話があると聞いて居なくなっているでしょう。そして3人目は、多くの人から感謝され続々と新しい仕事が舞い込んできているでしょう。あなたが目指すべきは、そう、当然3人目の人です。
ブログの記事書きも、叶えたい目標に近づくための「学びの時間」という意識を持ち、何か自分なりの使命感、充実感を感じながら仕事に打ち込んでいくことが大切です。何も考えずに働く労働は、頭を限界まで使って学ぶことよりも遥かに楽ちんです。人生を変えるために、楽な労働は切り捨て、全ての時間を学びに切り替えましょう。価値を生み出しましょう。
そうして資本を増やしてより創造的なことにお金と時間を再投入して、それらの資産が多くのキャッシュフローを生み出し続ける状態になったというのが仕組み作りのゴールであり、資本主義社会にマッチした生き方だと思います。
まずは資産を生み出す。そして市場に再投資する。
持たざる者は、そのための時間を作って、目的地へ向かって命のハンドルを握り続けると良いと思います。