12 Apr 2015
しんです。
あなたは、将来どう生きていこうと思いますか?普段せわしなく働いて、帰ったら寝るだけのような生活サイクルを繰り返していると、一体自分がなんのために生きているのかわからなくなる時がありますよね。仕方ないと思います。
社会は、そうやって従業員という名の羊達が自我に目覚めてしまわないように、こっそりとしかし確実な方法で我々を飼いならしているのですから。
目次
アメとムチ
昔から言われているこの手法で、もしあなたが会社から働かされているのなら、あなたの将来にまず自由はないでしょう。
よく、定年を迎えたら仕事から開放されて明るく楽しい充実した未来が来るので、そこに希望を見出してそれまでは黙って、我慢して会社に尽くして頑張ろう。そう思う人がいますが、あなたが理想としている明るい未来が来る可能性は、残念ながらかなり低いと言わざるをえません。
この世の中、99%の人達と1%の人達が富を二分しています。そしてパレートの法則にあるように、全体の構成のうち、生産性のある人達はどんな時代、国、組織だってわずか2割です。8割の生産性の低い人達を奴隷のように、しかし一見は自由を与えられているような錯覚に陥るよう上手にコントロールしていく方法が「アメとムチ」というわけです。
会社はあなたの給料をドーンと気前よく上げてはくれません。それどころか、あなたをぎりぎりまで使い込んで、最も安く使おうと日々策を練ってます。残念ながら企業とはそういうところです。
「再生産コスト」という言葉をご存知でしょうか?
これは、会社勤めのサラリーマン、個人の給料の額はその人個人が売り上げた額や、会社への貢献度で決まるわけではないということを教えてくれています。では、一体われわれのお給料はどうやって決まるのでしょうか?
それは、その人がまた同じ仕事の量と内容を来月も続けていくことができるための最低のライン、つまり生活を維持することができるギリギリのラインに調整されるというのが「再生産コスト」という言葉の定義です。
どうでしょうか。これは、我々サラリーマンはどれだけ会社の売上に貢献しても、一切給料は上がらないということを意味しているのです。悲しいですね。
遅くまで働いて、家族や友人との時間も取れずに少しでも将来のためと思って一生懸命頑張っても、あなたが来月働くための生活費しか支給されないのが、この資本主義という世界なんです。
「そんなこと無い!頑張った人が富を手に入れることができるのが資本主義じゃないか!」という人がいますが、申し訳ないのですがそうではありませんよ。
頑張った人ではなく、その人自体が居なくては会社がまわらない、企業体として歯車がかみ合わなくなる存在に、高い給料が支払われるということです。
これはどういうことか。つまり、あなたが今日、風邪で会社をお休みしたとして、その会社はその日回るのかということです。
もし、他の誰かがあなたの代わりに仕事をやってくれて会社は普段と変わらず運営できるのなら、あなたの価値は他の人と何ら変わらない平均ラインにいるわけで、昇給はありません。
でも、もしあなたが一日でも会社を休めば、もしくは一週間休めばとても会社は売上を伸ばすどころか、維持すらできないというのであれば、あなたの価値は大変高く、高い給料が支払われているはずです。
大切なのはその人が生み出している「価値」です
どれだけ頑張ったかではないところがポイントです。個人の能力が高ければ、たとえ他の従業員の3分の1しか働いてなくても関係ありません。だから「俺は去年は本当に頑張った。だから給料上がって当然だ」にはならないところが悲しいです。
でも、そんなことがずっと続けばどんどん離職者が出てきます。そこで、会社はアメを使います。「ボーナス」です。
一般的には半年に一回、定期的に支払われるこの「ボーナス」こそが、不満で爆発しそうな、でもおとなしい羊達を上手に飼いならす「アメ」システムというわけです。
給料のほかに臨時収入が入れば誰だって嬉しいし、モチベーションが上がります。会社は上手にあなたのガス抜きを行い、また来月もギリギリのコストで生産し続けるように調整しているのです。
「こんな給料で俺をこき使いやがって、このやろー!」とならないで、この事実を平常心で受け止めてください。自分の「価値」をどんどん上げてください。
会社に貢献するのも結構ですが、幸せで明るい未来を期待しているのなら、会社ではなく社会に対して直接的に貢献していったほうが、反応も直接的に帰ってきます。
将来ではなく「今」です。今あなたの価値を少しづつ上げて行きましょう。本来は、この世に生まれ落ちた時からあなたの価値はオンリーワンなはずです。
一緒に頑張っていきましょう。