しんです。

今回はマーケティングがずれていると、トンチンカンな一人よがりブログになってしまうということをお伝えします。

ビジネスにおいて、とても大切なお話です。

あなたのブログの存在理由は？

まず、そもそもあなたのブログはどうして開設されたのでしょうか。単純に稼ぎたい？趣味で始めた？夢を叶えるため？さまざまな理由があると思います。それでは、あなたのブログで「誰に」、「何を」伝えたいですか？もっと言えば、「どんな人が、あなたのブログを必要としていますか？」ここです。ここ大事です。

最初の目的意識がしっかりと定まっていて、なおかつ相手の気持ちを理解して自分の立ち位置を把握できていないと、それこそまさしくトンチンカンブログの出来上がりです。

なぜなら、たとえば見るからに観葉植物を売ってそうなお店に入ったお客さんが、突然店員に「今タイムセールでパソコンが安いです！こんなに安いのにどうして買わないのですか？買わなきゃ損損！！」なんて言われたら顔を真っ赤にして出て行ってしまいますよね。笑

 

そこまでいかなくとも、自分のブログに来てくれる人が、一体どんな事を望んでいるのか？何に悩んでいるのか？これからどうなりたいのか？ここを意識しないとブレブレのブログとなり、ただ単に、いいかっこしいの一人よがりブログと成り下がってしまうのです。

ブログはあなたが中心ですから、基本的には何を書いても平気です。あなたが王様です。

しかし、趣味ならそれでいいかもしれませんが、ビジネスは必ず相手のお客さんがいます。エゴ丸出しの自己陶酔ブログでは誰も訪問してはくれません。考えてみれば当たり前ですよね。

 

 

だから1番はじめにブログのテーマを決めて、あなたが何かを届けたいと思った人のことをよーく考えて、相手を想う行動をブログの中で具現化し続けていかないといけないのです。

アメリカ的にいうとターゲッティングです。自分の魅力を最大化し、お客さんに響くように、相手の立場になって考える。それはお客さんにたいする「愛」とも言えます。

 

最近のエンタメ界で気になること

アニメ「進撃の巨人」をご存知でしょうか。※一部ネタバレ含みます。

国民的な人気を誇る超人気超大作です。このたび漫画→アニメ→映画（実写化）となり大盛り上がりのはずでした。

しかしネットでは「炎上必至」だとか「プレゴジラ」だとか散々な評価です。これはどうしてでしょうか？進撃の巨人が人気の理由はかつてからアドセンスブログのほうでも語ってはいましたが、コツコツとマーケティングを学んでいる内に炎上しそうな理由がつかめてきました。

それは主人公「エレン」の「戦う動機」が置き換わってしまったということです。つまり、映画製作陣のマーケティング視点・ターゲッティングのズレにあるのです。

自分の母親を食われてしまうという、全ての者にとっての生命ルーツを亡き者にされたショックと怒りはあまりにも衝撃で、恐らくアニメ第一話を見たことある人は殆どが呆然としてしまったと思います。

 

そして死ぬほどの悲しみに暮れるエレンへの感情移入も相当なものがありました。私も、エレンが「巨人たちを駆逐してやる…」といって物凄い形相で涙を浮かべていた時に思わず目頭が熱くなり、拳に力が入ってしまったことをよく覚えています。

世の中の進撃の巨人ファンの９０％以上は物語冒頭、エレンの戦う理由に引き込まれたからファンになったのです。だったら映画でもファンの期待に答えるべきです。

 

しかし、今回の進撃の巨人ムービーでのエレンの戦う動機は、母親の捕食ではなく、ミカサの行方不明です。？？ですし、その後ミカサはしっかり登場します。

じゃあなんのために戦うのか？となりますが、ここで大人気リヴァイ兵長に変わって登場したオリジナルキャラ「シキシマ」によって説得され、エレンはやっと戦いに出るというもの。

本来この心の葛藤は、原作ではジャンが経験したはず。彼はやるしかないという状況に追い込まれたからやった。そしたら少しずつ成長してたくましくなっていった。そんな役どころのジャンでした。エレンではないです。もうこれでは感情移入しにくいのではないでしょうか。

 

進撃の巨人は、エレンが強烈な食う食われるという状況で、アルミンをかばい巨人に食われた時も、女型の巨人の襲撃によって瀕死の重傷を負った時も、母親が食われてしまったことを思い出し、怒りと悲しみはMAXに到達し、覚醒して巨人化し爆発的な力で巨人たちを駆逐していくという怒りのマグマ大爆発的な復讐の衝動、深く悲しい過去が多くの共感を呼び、大人気になったのです。

１番大切な、相手の気持ち（ここでいうファンたちの期待）に答えることができないと、成果を出すことはできないのではないでしょうか。

 

名作に共通するストーリーの原則に学ぶマーケティングとは？

名作はみんな共感される共通項があります。スターウォーズしかり、エリア８８しかり、ブラックジャックしかりです。

それらは過去に自分の最も大切なものを奪われ、深い悲しみを負った弱くて小さな主人公が、それらに立ち向かうための力を付ける成長を描いた人間ドラマ作品たちです。

ブラックジャックも、過去に母親を殺されていますよね。彼は超人的なオペの技術を持ちながら、その背中には深く暗い悲しみの過去を背負っているのです。それが読者の共感を得たのですよね。

悲しみは愛情から生まれます。人間の味わい深さの根本がここにあるのかもしれません。

このストーリーの重要性を認識できてはじめて、あなたのブログで魅力的なストーリーライティングを発動させることが可能となります。

 

相手を意識する。おもてなしの心で接する。まごころのビジネスをする。それらが本当の人の心を動かすのです。

あなたの求めるお客さんに向けて、日々コツコツメッセージを発信していきましょう。